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桜舞

            Bako・・・可愛い孫たちが付けてくれた愛称。 ちなみに孫たちは[Bakoちゃん]と呼ぶ。  雅号は「水絵」!!風の吹くまま気の向くままに―

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過去を削除する女(ひと)

  1. 2007/09/17(月) 11:42:51|
  2. ■同行二人-風遍路
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
その人には57番札所栄福寺で会った。
小柄な体に不釣り合いな大きいリュックを背負っており一目で歩き遍路だとわかった。
陽には焼けているが人なつっこい笑顔。

「どちらから?」
まずお遍路同士の挨拶である。
「愛媛・・地元です。
八幡浜の保内と云うところです」

「あらっ!私、保内の宮内の出です。
嫁いで松山に来ていますが・・・」
ほっとした和らいだ表情になり昭和13年生まれだと云うそのひとは
「××××さん・◯◯◯ちゃん知っとんなはる?
同級生です」
「年代も違うし・知らない・・」
ちょっと気落ちした様ではあったが

今回が2度目のお参りであること。
最初は
「主人を背負って別格20寺を含む108寺を歩いてお参りしました」
この小柄な人が御主人を背負って山道を歩く姿を想像して・・
「御主人 途中で具合悪くなって・・?」
私の勘違いに気づき
「いえ・・主人の位牌を背負って泣きながら歩きました。
菩提の愛媛にはいってやっと涙が乾きました」

Jiko
「ええ人やったんやろうな。
お前 おらの位牌背負うて歩くか・・・」
「100パー無いな。
写真くらいなら持って来ても良いけど歩きは無理!」
即答した。

「写真は一枚もないんですよ」
今治の3ヶ寺を同行する話になったので
「これから3ヶ寺だけでも撮りましょうか」

いりません!
私は思い出を残したくないんですよ。
私が死んだあと私の事を思い出すようなものは一切残したく有りません。
私の存在は消したい、忘れて欲しいんです』


穏やかな笑顔のままさらりした口調で言ってのけた。

「えっ!なんで・・」
「どうして・・・・」

詮索しないのが遍路のマナー。
その後、問わず語りに
92歳になる御主人のおかあさんが存命なこと。
37歳の一人息子は自営で電気工事をやっている。
PCで事務・経理を手伝っていたこと。
幼稚園に通う孫が一人いる。
4世代同居だと云う。
お接待で頂いた絵葉書のイラストが孫に似てると愛おしそうに目を細めていた。

『Mよ~出た~出たよ~(お化けじゃなくて)
Jikoの娘自慢・孫自慢。
剣道3段に始まってインターハイ・電気工事の資格取得・ラグビー・バレー・・・etc』

まぁ13K車で移動出来たのだから重いリュック担いで歩くこと考えたら軽い~か・・

「同じ保内・子供が電気工事これも何かのご縁・・・」
と云いながらも納札の交換はしなかった。
納札は住所・氏名が明記されていてお遍路さんの名刺・身分証明書みたいなものである。

「どなたにも私は名前もアドレスも教えませんので」
笑い皺の刻まれた優しい笑顔ではっきり云う。
お接待を受けた時にも納札は差し上げるのが礼儀なのだが・・・

車に乗せて頂いたお礼に―とちいさな蜜柑を2個リュックから出して納札がわりにと呉れた。
私もお返しに梅干しを上げた。

「いつか又 どこかでお会いしましょう」
と国分寺で別れた。
車が見えなくなるまで深々頭をさげていた。

一日20Kのペースで歩くと云っていたからまだ香川には入っていないだろう。
思い出を・存在を消しながらへんろ道に足跡だけを残して歩いているのだろうか。

  1. 2007/09/18(火) 23:27:26 |
  2. URL |
  3. 水無月
  4. [ 編集 ]
Bakoさま、こんばんは♪
色々な方がいらっしゃって、それぞれの生き方があるのですね。
その方なりの信念なのでしょうが、思い出を残したくない・・・
というのは、やはり淋しいように感じます。

大切な人がたとえ、もう会えない場所に旅立っても、
思い出の中では会える・・・
その想いが生きているものの、力になる時もあるはず・・・と
私は思います。

ところで・・・私、KAOさんのことがとても気にかかるのですが、
お元気なのでしょうか。心配です・・・。

水無月さま

  1. 2007/09/19(水) 08:46:40 |
  2. URL |
  3. Bako
  4. [ 編集 ]
何か重いものを背負っている感じでした。
明るく家族のことを話せば話すほどおも~くなって・・・

KAOちゃんのことは私も気がかりでした。
再度 入院されたのでしょうか?
どなたか親しくしてた方を水無月さまはご存知ありませんか?

私もKaoさんのことが

  1. 2007/09/19(水) 22:55:49 |
  2. URL |
  3. Ivoryboat
  4. [ 編集 ]
気になってしょうがありません。毎朝ブログを覗いているのですが体調が思わしくないのでしょうか?たらいですね。
 さて思い出を残さないというのはなかなか厳しいですね。子供に負担になら無い程度に身辺整理をしようとは思いますが何が大切かは息子に取捨選択してもらうとしましょう。幸い私はどの家族の記憶も大事なものと思えます。Bakoさんもよいご家族に恵まれてお互いに良い思い出を作っておいでですね。

Ivoryboatさま

  1. 2007/09/20(木) 11:17:02 |
  2. URL |
  3. Bako
  4. [ 編集 ]
思い出を残さない・存在を消したい―私は孫達にしっかり思い出をスリコミ存在感をアピールしております(笑)
そう云わざるを得ない複雑な事情がお有りなのでしょう。

IvoryboatさまもKAOちゃんのことご存知ありませんか・・・
ネット上でのお付き合いはこういう場合不便ですね。
お元気でいられることを願うばかりです。

初めまして

  1. 2007/09/20(木) 20:32:36 |
  2. URL |
  3. 阿修羅王
  4. [ 編集 ]
訪問は初めてではないのですけど、コメントは初めてです。
過去を削除する女(ひと)・・・何か心の奥をつつかれたような、熱いものが流れて行ったような妙な気分になりましたが、ただひとつ言えるのは、この方の生き方に共感を覚えたのは確かです。
普通自分のことを覚えていて欲しいと願うのが常ですが、家族や身近な人たちが愛しいからこそいなくなってしまった悲しみを残したくないのでしょう。こんな慎み深い生き方をしてこられた方を尊敬します。

Bakoさんの文章、好きです。

阿修羅王さま

  1. 2007/09/21(金) 06:01:01 |
  2. URL |
  3. Bako
  4. [ 編集 ]
ご訪問・コメント有難うございます。
あ~ぁ!おっしゃるとおりでしょう。
ご自身が御主人を亡くされ辛かったのでそう言う思いに到達したのでしょう。
まだ私にはそこまでの悟りはひらけませんが・・・

阿修羅王(素敵なHNですね―確か鬼神)
拙文を褒めて頂いて恐縮です。
これからもよろしくお願い致します。

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