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桜舞

            Bako・・・可愛い孫たちが付けてくれた愛称。 ちなみに孫たちは[Bakoちゃん]と呼ぶ。  雅号は「水絵」!!風の吹くまま気の向くままに―

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おごろの舞い

  1. 2007/08/05(日) 14:36:56|
  2. ■夜桜一家
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
その日の義母は機嫌が良かった。
にこにこと笑いながら
「ミィが歌うんよ」
拳かため猫の手を顔のまわりで交差さしながら・・・
(ミィ=娘が拾ってきた三毛猫の名前)
「♪にゃ~ん。にゃ~ん。にゃにゃ~ん♪」
「はあ~?」
「ミィが歌うとぎょうさんねずみが出て来て回り囲んで踊るんよ」
「今度 ミィが歌いだしたら見においで・・・」

しばらくして
「はよ来い。そら来い」
「なっ!見てみ。
ミィが歌いよるやろ・・
♪にゃ~ん。にゃ~ん。にゃにゃ~ん♪」

聞こえない・・逆モスキートか?

肝心のミィは庭の池に掛かった石橋の上で昼寝している。

「ほれほれ~ねずみが出て来て踊りだした・・・
可愛いかろ?」

実に楽しそうである。

以前から勘違いやトンチンカンなことを良く云う義母で(この頃からすでに病魔に侵されていたのかも)私は天然だと思っていたし、たいていのとてつもないことには馴れていたが・・
ミィが歌い出したのには驚いた。

若き日のJikoに話すと
「おふくろはミィ嫌いなはずやし!?・・そんなぁ~」
信じてくれない。

次の日 義母とJikoのいる時に
「なぁ ばあちゃん ミィが歌うんよなぁ・・
♪にゃ~ん。にゃ~ん。にゃにゃ~ん♪
でねずみが踊るんやろ?」
義母と同じように猫の手を顔の前で交差さしながら云うと
呆れた顔をして
「馬鹿げたこと云いなはんな。
おどけ(冗談)にも程がある。
猫が歌おうて鼠が踊る?
そがいな事あるかい 

と云い放った。
「おまえ夢でも見たんやろが・・・」とJiko。
まるでイタイ子を見るような二人の眼差し。

―そがいな事あるかい―私のセリフだわ。

2・3日後
おごろが天井で“八百屋お七”を踊りよる!」
大騒ぎしだした義母。

私は近くいた中広のおっちゃん(義母の従兄弟)とJikoを引っ張って義母の元へ・・・
座敷の何もない天井の一角を指して
「あらあら~今度は“娘道成寺”綺麗な振り袖やなぁ」
おっちゃんに
おごろ ってなに?」
小声で聞いた。
「もぐらのことよ」
「もぐら?あの土の中におる?」
Jikoに向かって
「お前 飼いよるがか?餌は何をやりよる?」
Jiko「・・・・・・・」
「あれ!はや着替えて“藤娘”・・・」
手をたたいて楽しそうだ。
「いろりの縁で踊りよるでぇ・・なぁまーちゃん」
と云われておっちゃんは
「ああ~天井いろりやな」
―えっ!天井いろりって?―
おっちゃんに聞くと
「そんなもん 有るかい」

猫が歌う♪
ねずみが踊る♪
おごろが舞う♪

童話を書けって云われて[猫は歌わせられる]し[ねずみも踊らせられる]
が・・・
もぐらに振り袖着せて天井で舞わせることは出来ないだろう。
天井にいろりを切ることも出来ないだろう。

―義母もメルヘンの世界で遊んでいるうちは良かった―

おごろって知りませんでした

  1. 2007/08/06(月) 22:23:55 |
  2. URL |
  3. Ivoryboat
  4. [ 編集 ]
 もぐらですか?それにしてもお姑さんは歌舞伎がお好きだったのでしょうか?
娘道成寺やら藤娘やら若い頃にごらんになったのかしら。
私が将来幻を見るとしたらそんな典雅なものを見ることができるかなぁ。
この先の話を聞くのがちょっとこわいような・・・。

義母はお嬢様育ちでしたので・・・

  1. 2007/08/06(月) 23:22:38 |
  2. URL |
  3. Bako
  4. [ 編集 ]
娘時分に見ていたのでしょう・・・
まだら呆けと云うらしいのですが、最初はまともな時間が長く呆けて云ったこと、したことは記憶にないんですね。
“痴呆症”などとの病名も無い頃ですので(狐の悪さ)等と・・・
年々呆けた時間が多くなり お姑さんの死も、連れ合いの死も理解出来てませんでした。

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