桜舞

            Bako・・・可愛い孫たちが付けてくれた愛称。 ちなみに孫たちは[Bakoちゃん]と呼ぶ。  雅号は「水絵」!!風の吹くまま気の向くままに―

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お茶ですッ~~

  1. 2007/05/30(水) 22:45:05|
  2. ■Bakoの事
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遍路旅も7回を数えいろいろと学習した。

飲料水は水に限る。
以前はポカリも持参したが結局飲んだのは水。
“四万十の水”1.5リットルを2本。
500ccのボトルに小分けしていつでも飲める状態。
梅干し入りのお握りと大きな水筒に熱いお茶。

ごぼうチップのスナック菓子と柏餅・キャンディー・ガム等。
店は有っても車線の都合で停まれないこともあるので・・・

フックに掛けていた水筒の紐のボタン部分が壊れて車内をゴロゴロ。
向かうのはお寺なので決して平坦な道ではない。
私は転げる水筒を拾ってひょぉいと股に挟んだ。
―はしたない?―
いえいえ生まれは良いのですが・・どうもお育ちに問題が・・

渋い濃いお茶を満タンに入れた水筒・・・

当然、服装は白の綿パンに白のTシャツ。
お寺に着いて

『ハッァ~ァ

真っ黄色なシミが[ あってはならないところに ]
若い人なら(でもかっこ悪いか)ともかく年が年だけに

「あれっ!ちびっとる」
「もれてもわからんのやろか?」

車を降りると歌舞伎の女形歩き(膝に紙をはさんで落とさないように歩く)で ソロリ ソロリ
内股でおちょぼ歩き・・・

ところがお寺に石段はつきもの。
白衣でしっかり前と後ろを押さえて 人の前は歩かぬように・・
お寺のトイレに飛び込んだ。

タオルハンカチを水に濡らしてペタペタ・ポンポン
(想像しないでくださいませ)
ところがこの トイレ 便所臭いの!(臭いなんか云ってられないって)
ポジティブに・・・ポジティブに・・
あ~ぁカレーで無くって良かった―思えるか―
ってペタペタ・ポンポン!!

色は薄くなるけどシミは広がる。
で 膝あたりまで濡らしてどうやら目立たなくなったと思し召せ。
濡れてまといつく衣類の気色悪さを久々に味わいながらその後の私の立ち居振る舞いの淑やかさ?

98枚の写真の内 今回私は4枚しか写ってない。

1:両手でしかっり白衣の前を押さえ腰から下はななめのモデル立ち。
2:山門の前で「ぜ~んぶ入れて・・」と道の向こうから豆粒状態の私。
3:人気のない木の前でバッグをバスの車掌さんスタイルに・・・

20070530172320.jpg


そして4枚目・・・
折からの日射しと体温で乾き最後のお寺で思わずこのリアクション。
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Tochi&Cyao

  1. 2007/05/26(土) 21:43:04|
  2. ■夜桜一家
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ふたりは兄妹。

scan.jpg


ウラ番はってる( スケバン恐子もビビる) スケバンとヤンキー

         メンチ切って

 御意見無用夜露死苦 

       これは世を忍ぶ仮の姿

scan2.jpg


裏の顔は 少年事件を阻止する 密命受けた特命刑事

射撃の腕前は007の右に出るとか出ないとか 
 


   なぁんちゃって 

20070527131734.jpg



★Cyao:バレーのエースアタッカー(168cm)
★Tochi:ラガーマン、ロックの(187cm)

お茶目で健全なアスリート。

二人とも私の可愛い自慢の孫で~す。




第48番札所~第49番札所

  1. 2007/05/23(水) 12:25:31|
  2. ■同行二人-風遍路
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清滝山西林寺せいりゅうざんさいりんじ

八坂寺から5k。

20070522230432.jpg


木々に囲まれた風情ある池の上に鎮座まします
『一願地蔵』
私もJikoも
願いはひとつ一心に・・・
―孫のことのみ―

74.jpg


昔から罪人が門をくぐると無間地獄(奈落)に堕ちると云われる山門。

20070522225428.jpg


山門を出たとこでJikoの名が呼ばれた。
振り返ったJikoが
「ヒロさん?!」
私の見知らぬ人だった。
弱々しい足取りで足を引きずりながら穏やかな笑顔で懐かしそうに近寄ったその人は白髪の坊主頭ながら一見して そのスジ の人とわかった。
「今、息子さんは?・ええ子じゃったが・・」
とJiko。
「あ~あの子は俺と違うてええ子で・・おかげでなぁ真面目に×××で勤めよる」
メジャーな企業の名をあげた。

40数年前。
切った張ったの稼業がまかりとおっていた時代・・・
全国組織のY組の8人衆の一人が八幡浜にいた。
足を洗って堅気にはなっていたが一目おかれていた。
刃傷沙汰や発砲事件が連日 紙面を賑わす物騒なご時世。
その頃 そのスジ では名の通った人だったと云うヒロさん・・・
息子だけは
「真っ当な道を歩かせたい・・・」

で~どんな事情があったのか うちで少年を預かっていた時期があった。
聞いて思い出したが色の白いおとなしい子だった。

 病みつゝも 過去の嵐を懺悔して

            佛にすがる墨入れし男
ひと

「癌わずろうて体力が無いので休み休みでな」
先ほどのお寺のベンチで横になっていた人と服装が同じなのに気がついた。

「俺も散々無茶したが最後はこれよ」
笑みを浮かべながら両手を合わせた。



西林山浄土寺さいりんざんじょうどじ

八坂寺から私の視野にカメラに黒い影が飛び込んでくるようになった。
真っ黒に日焼けして白衣を肩までまくり上げ般若心経の手拭いを首に巻いたKAT―TUNの田中聖ばりの精悍なイケメン君。
東京から和歌山経由で自転車で巡礼中・・・

ミノルタの一眼レフを手にアクティブに走りまわりいろんなアングルで撮影していた。
移動中 自転車の彼を手を振りながら追い越す。
渋滞したり信号で止まっていると爽やかな笑顔で抜かれる。
抜きつ抜かれつの道中。
目的地は同じ・・・で3ヶ寺同行。

私達はこのお寺で打ち止めだったのでブログの了解を得て
カメラを向けた。

78.jpg


自転車には野宿の装備が・・・

(ウウン?!)
シャッター切る瞬間 横向いて思いっきり変顔??

81.jpg


もう一度・・・
やっぱり目線はずして横向いて思いっきり変顔?!
(アレッ?)
爽やかな笑顔で話してるのにカメラのシャッター押す瞬時に横向き変顔?
カメラが趣味と云うだけあって絶妙なタイミングでプイッとはずす。
残念だけど ほんと 感じの良い男らしいイケメンなんよ。
―ブログ云々で(私に云っても無理と)自力でモザイク入れたのかなぁ―

Tochiがカメラ向けるとまともな顔しないの思い出した。

 自転車で遍路する子の面影に

           遠くにありし孫思いおり
 

20070523182013.jpg


同じアングルで撮ってみたら・・・

20070523182033.jpg


七福神とイケメン君に別れを告げて・・・
打ち止め。

今回は松山周辺だったので走行距離207k。

真っ黒くろすけのイケメン君 今頃 香川に入ったかなぁ・・・


第46番札所~第47番札所

  1. 2007/05/20(日) 12:11:01|
  2. ■同行二人-風遍路
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医王山浄瑠璃寺いおうざんじょうるりじ

これより松山市街地に入り“砥部”に向かう。
町中のお寺が続く。

20070518170833.jpg


樹齢1000年のイブキビャクシン(天然記念物)

本堂の前で読経をしようとしたら後ろから
「カンジジャイボシャチュ・・・」
可愛いカタコトのお経。
見ると4・5才くらいの幼い女の子。
紅葉と云うより“紅葉まんじゅう”のような手を合わせ
つぶらな瞳でしっかり本堂を見ながら廻らぬ舌で
「イッチャイチュウヤクチャリシ・・・チィキチョクゼクウ」
若いお母さんは経本を持って読経している。
「ミュウミュウミョウジンナイチムロウチ・・・」
あまりの可愛さに聞き惚れてちいさな声で唱和した。
「はらみたチュチュクチェチュチュウワチュ」
テンポも狂わず噛みもせず最後まで唱え終えた。
当然、字は読めないだろう。
大人でも読み方の難しいお経。
丸暗記してるんだろうな!

 幼子の上げるお経のあどけなさ

            み佛微笑み 八重桜咲く
 

20070518170953.jpg


可愛くて抱きしめたくなった。
―良い子に育つだろうね―
“ミュウミュウミョウヤクミュウミュウミョウジン”
以来この言葉が頭から離れず・・笑みがこぼれる。

20070518170906.jpg


佛手花判石

20070518170931.jpg


知恵と技術の御利益があると聞いて慌てて手を当てるJiko。
この他 千福輪を刻んだ佛足石・説法石・弁天さま(なぜか卵が沢山お供えしてある)と少し大きな箱庭のような境内にところ狭しとあり、まるで『御利益のよろずや』の感あり。



熊野山八坂寺くまのざんやさかじ

八つの坂を切り開いて建てたと云う昔日の面影はなく境内も広々とし新しい感覚のお寺。

20070520114437.jpg


本堂の地下『万体佛』

20070520114500.jpg


20070520140532.jpg


北は北海道から沖縄まで全国の方々が奉納されている。

 凛として白き遍路の中にいて

             黒き喪服の二人連れあり 


30代のご夫婦とおぼしき方。
全身黒ずくめで 白いさんや袋と金剛杖を持っていた。
身近な方(子供さん?)が無くなって喪に服し成仏を願って回向されているのだろうか・・

お遍路さんとは異なった雰囲気をかもしだしていた。


       この後 
もう一人気になるお遍路さんと道中する事になる。

弘法大師の穴禅定

  1. 2007/05/17(木) 17:07:52|
  2. ■同行二人-風遍路
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20070513170339.jpg


『迫割禅定』を断念した私は『穴禅定』への挑戦を・・・
ほら穴の前で奥を覗いて迷っていた中年の女性二人。
「私が先に入りますから・・・一緒に行きましょう」
何を血迷ったか~普段なら絶対に吐かないセリフ。
『迫割禅定』を断念した反動からか・・
思わぬ勇気ある行動に出た私。

入り口から2m程は手すりがあるが後は真っ暗。
遠くに蝋燭の灯りがぼんやりと揺らめいている。
私を先頭に二人の女性。
しんがりはJiko。
私は“座頭市”よろしく金剛杖を左右に振り回し足元をコツコツ。
カメラのフラッシュで方向を見定め進む。
「段差は有りませんがこれから登りです。
足元には岩が出ていますから足は高く上げて歩いて下さい
すり足ではつまずきますよ」
「あまり右に寄ると岩があります。
私の声の方へ進んで下さい」
コツコツ!
コツコツ!

20070515163151.jpg


20070515163210.jpg


灯りがわりのカメラに写っていた穴の様子。
思ったより奥は深く広かった。

無事お参りを済ませて外へ・・・
奥まで行った私が最後に出るともう女性の姿はなくバツの悪そうな顔をしたJikoひとり。

Jikoの云うには、途中でつまずいたんだと・・
転けそうになって空を泳いだJikoの手が思いっきり掴んだものは・・・
前を歩いていた女性のお尻・・・

恐怖?驚愕?
それとも物に動じないお方だったのか
「アッ!」とも
「キャ!」とも
一言も云わなかった女性。
後方でそんな事があったとは露知らぬ私。

―さぞ驚かれた事でしょう。
場所も場所ですしなんの邪心も故意でもありません。
又、「やれ!!」と云ってもそのような事の出来るJikoではございません。
お許し下さいませ―


下りの坂道で
「お帰りなさい」
と生姜湯のお接待。

20070515181440.jpg


 生姜湯の接待受けし 山桜

            ほろほろ散りて喉に沁みおり 


「疲れもとれるし風邪にも効くんよ」
生姜と黒砂糖と後何か漢方薬のような香りがした。

母の日

  1. 2007/05/14(月) 23:16:16|
  2. ■夜桜一家
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よーポンとU子連名で
“その花のように、いつまでもきれいでいてください”

20070515131942.jpg


紫の★ミディ胡蝶蘭★

~花ことば~幸せが飛んでくる
―しっかりキャッチしなきゃあ―
頭上を飛び越えていくおそれあり・・・

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去年贈られた★ハマナレイクドリーム★

紫の花を今年も咲かせた。

20070515132017.jpg


一昨年のこの花は名前を忘れたが蔓を伸ばし我が家の狭い玄関の壁を縦横無尽にはい回り白い花を咲かす。

娘は今年もBossのご両親とのお食事をセッティング。
去年もご一緒してとても楽しかったので・・・
リクエストした。
あちらも心待ちしているらしい。
今、忙しい時期なので6月に入ってからと云う事で楽しみにしている。

“花も良いけど団子も良い”
と欲張りな私である。

第45番札所

  1. 2007/05/12(土) 23:49:13|
  2. ■同行二人-風遍路
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海岸山岩屋寺かいがんざんいわやじ

八十八ヶ所中一番の難所。
600mの山急勾配の参道を登り266段の石段をのぼり・・その奥・・

20070510150121.jpg


参道の登り口・・

20070510150524.jpg


まだまだ・・・
写真では分かり難いが結構傾斜がある。
下りでオットットってなったら止まらないだろう位な・・

20070510150548.jpg


随所に立て札が・・
どうやって気をつければ良いの?

20070510151022.jpg


もう相当ハア~ハア~しているのに・・・

20070510153818.jpg


やっと山門にたどり着く。

 此処までと 子らに賽銭ことずけて

            山門で待つ年老いた媼(ひと)
 

聞けば86才だと・・・
(ここまで上がって来たの凄いじゃん~負けられません!ファイト!)
           
見上げるばかりの266段の石段。

下って来る人は 口々に
「こんにちは!もう少しです」
「頑張りましょう!」

「こんにちは!良いお参りで・・」
「有難うございます」

 声かけて 励まされつゝ励まして

            登る岩屋の長き石段
  

声だけは元気に“ラ音”で挨拶する。
“ラ音”の発声は元気で明るく朗読の時子供のセリフは“ラ音”で読む。

20070510161021.jpg


至るところにたくさんの石仏。

途中にベンチが置いてあってよたよた登っていた私を見かねたか
「休んでいきませんか」
と声をかけ疲れて居る時には良いんですよとキャラメルを一つくれた。
さっき峠で追い越したバイク遍路の女性。
武者修行のように背中にお軸をいれた袋を斜にかけ白衣をなびかせて走っていた。
お寺に着いてから追い越されたのだろう。
御主人と関西から遍路に来て御主人は自転車で廻っているとの事。
お参りは一緒にしたいので待っていると・・・
そのうち御主人が来て見たらがっしりした体格で
―競輪選手やったかもな―なんて思いながら・・・

20070510163218.jpg


本堂は奇怪な山容の巨大な岩石に覆われ食い込むように建てられている。
あっ!猿の顔に見えるってこれかな?
―ひろぽんちゃん!石猿だぁ―

本堂横の梯子を二十歳そこそこの男の子二人。
するすると登り始めた。
一人は上まで上がり後の子は3分の1位でバックした。
上に上がった子・・

「こえ~~

と悲鳴をあげ・・ 
降りようと梯子に足をかけるが
「こえ~~マジこえ~~
「こえ~~ソウトウこえ~~
「こえ~~
「こえ~~
を連発して足が動かない。

下から見てた人達が
「上見るな!」
「下見るな!」
「目つぶって降りろ!」

「こえ~~チョウこえ~~
「こえ~~ゼンゼンこえ~~


あらゆる「こえ~~」を連発しながら降りて来たのを見た私は梯子の側までも行けなかった。

これより奥に300m山道を登ると岩場になり鎖とロープで10m・岩の裂け目を5m歩きそこから13m鎖で登りそれから梯子で21段。

『迫割禅定』

『高所恐怖症の方・目・足の悪い方ご遠慮下さい』

すべてに適合する私。

本堂横の梯子さえ登れない私は潔く諦めた?
いや未練はあった(登れるとこまで登ってみようか・・)
「おまえなぁ~登ったら降りないけんがぞ」
「降りる方がよっぽど怖いの見たやろが・・・
途中で降りる云うても後ろから人が登って来たらどうする?
バスやないがやけん[ここで降ります]云う訳にいかんがぞ」
Jikoに云われ・・・渋々諦めた。

万が一落ちたら救急隊員にも迷惑掛けるやろうし・・・

三徳山の“投入堂”に続き二度目の挫折。



第44番札所

  1. 2007/05/10(木) 13:47:50|
  2. ■同行二人-風遍路
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菅生山大寶寺すごうざんだいほうじ

発心してちょうど一年の5月3日。
高原の爽やかな朝靄の中・・久万の二ヶ寺を目指して―
久万方面へ行くのはTochiのラグビー応援以来四年ぶりである。

20070508174717.jpg


 早苗積み 走る車の後ゆけば

           光る水田 鯉泳ぐ空 


四国一の大草鞋が山門に奉納されているらしいが次の難所に体力を温存しておこうと本堂の下まで車で行った。

20070510105415.jpg


久しぶりにお寺の鐘を撞く。
澄んだ空気の中いつまでも余韻を残して・・・

20070510145718.jpg


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―四国カルスト古岩屋―

20070510121852.jpg


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四千万年もの歴史を持つ古岩屋礫岩峰。
空に向かって伸びる円錐状の100mの巨岩が20個以上。
60mクラスや岩屏風をいれると90個は越す奇岩群。


   20070510131734.jpg

20070510131839.jpg

20070510132044.jpg

 
神秘的で中国っぽい(行った事ないけど)
西遊記で見たような風景―“山椒魚の化け物” が出る訳だ―

三坂峠のウーパールーパー

  1. 2007/05/06(日) 23:49:54|
  2. ■アンビリバボーな面々
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遍路旅の途中 三坂峠の東屋でお握りを食べた。
ゆかりご飯に梅干しを入れて手巻きの海苔をその場で巻き沢庵とお茶。
それが遍路の時のお弁当の定番になっていた。
峠からの見晴らしもよくみどりの風は多少強かったが心地よく一休みしていた。

そこえ歩き遍路が荒い息をつきながら坂を登って東屋に入って来た。
「こんにちは。
歩きですか?
えらい(大変と偉い両方の意味をこめて)ですね」
お遍路さん同士としてのなにげない挨拶だった。
「歩きぃ?失礼な事をきくな!当たり前じゃ・・・通し歩きじゃ」
語気の強い言葉が返ってきた。
私はまだ息が整わないのだろうと笠を脱ぎリュックを置くのを見るともなしに見ていた。
笠の下に野球帽をかぶっていてこっちを向いた顔は・・・
―あっ!ウーパールーパー(80年代に一世を風靡した)

「岩屋寺(難所・後日UP)から続けてこの坂大変だったでしょう」
「歩き遍路は三つや四つの山を越えるわ。
大体、交通機関をつこうて廻るなど遍路道に反する。
乗り物を使う等とは論外!!」

へんろみちは知っていたが 遍路道 も有るんだ。
(それにしてもぞんざいな言葉の横柄なウーパールーパー)

高飛車に
「まして車で廻るなど遍路道の邪道も甚だしい」
ウーパールーパーはちらりと真っ赤な愛車を見て
「なんのために足がある?
贅沢もんが車でチャラチャラ廻って遍路面するなっ!」

(まるで喧嘩腰である)
「はぁ~~??」
のーてんきな私もやっと自分が侮蔑されている事に気づいた。

―大阪から来て50日で廻る事。十何回目だとか・・
歩き遍路以外は遍路ではない。
歩き遍路は尊敬されどこに行っても待遇が特別だ―
黙って聞いてりゃいい気になって自分はいかに偉いかを力説・・

歩き遍路は確かに偉い(お主を除いては・・・)
大口たたく割にはお主 遍路道 には礼儀ってものがないのか・・・
(歩きとか遍路とか以前に人間性を疑うわ)

♪右から左へ受け流して・・・♪

手ほどきしてくれたお先達さんが云ったよ。
『お参りのスタイルは何でも良い。
お寺も行けるとこからどこでも良い。
お寺の雰囲気に浸り佛に手を合わす。
その気持ちだけで良い』 と


「儂の知っとる人は10年かけて歩いて廻った。
贅沢に車で廻るとは邪道だ」

―10年も・・私には時間も費用もその前に命の余裕がありませんから―
「挙げ句“乗って行きませんか”等と失礼な事を云う」
(いえ!いえ!ご心配なく・・決してそのような事は申しません。
ウーパールーパーとの同乗はこちらからご勘弁願います。
例えあなたさまが道で倒れていても蹴っ飛ばしまではしませんが見なかった事にします)

「体力も時間もないので歩いては無理ですね」
ムカついた気持ちとは裏腹に穏やかに微笑んで云った。

「体力がなぁい?儂をなんぼと思うとる・・60過ぎとるんぞ。
これを見よ」

印籠でも出すかと思ったらやにわに野球帽を脱いで頭を突き出した。
この際云わしてもらうけどお見事なツルッパゲ!

ますますウーパールーパーそっくり!

u-pa-.jpg


(私は70過ぎとるわ。年くってたら偉いのかよ・・ハゲてりゃ偉いのかよ)
(10回以上廻ってその態度全然修行出来てないじゃん)
(歩きの哲学でも聞いたろか・・)

私が被っていた化け猫をかなぐり捨て 本性を現し

『買った・・・』

と反撃に出そうな雰囲気をいち早く察したJikoが
「時間がない。行こう」
と促した。

「私は歩き遍路が一番贅沢だと思います。
毎年50日も家あけて仕事や費用の心配もなく暇があり(あえて時間とは云わなかった)その上健康で・・これ以上の贅沢はないでしょう。」
「お気を悪くしたのならごめんなさい。
失礼いたしました」


私は慇懃無礼に必要以上なお辞儀と満面の笑みをウーパールーパーに残してチャラチャラと真っ赤な車に乗り込み三坂峠を後にした。
ミラー越しにウーパールーパーが口をパクパクして何か云っているのを尻目に・・・




何時まで朝?

  1. 2007/05/02(水) 23:28:26|
  2. ■夜桜一家
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たー子のバレー応援の際1戦目の後6試合まで3時間の空き。
ぴーちゃんと
「お茶しにいこ・・・」
ぴーちゃんの運転で出掛けた。
この間まで一円玉やボタンを飲んでは逆さにして振ってた子の運転で・・・
幼い時 汽車が窓から見えるので良く連れて行ってた喫茶店。
「まだあるかなぁ?」

あった!!

店の前のサンプルも陽にやけてはいるが昔のまんま。
店内に入るとリホームもリメイクもしてなくて年期のいった 古ぼけた 落ち着いた感じ。

「お食事でしょうか・・・」
―えっ!食堂になってた?―とまどいながら
「お茶ですが・・・」

ぴーちゃんはメニューの一番高い
「シナモンエスプレッソコーヒーとスフレチーズチョコレートシフォンケーキを・・」
(ん!?どんなケーキやろ?)
「あのぉケーキは一個ずつですか?」
ぴーちゃん
「はっ?」
「チーズケーキとシフォンケーキは別々ですが・・」
私は無難にレモンティ。

20070502233910.jpg


「これってどうするん?」
綺麗な紙の巻かれたシナモンスティックを不思議そうに見ながら・・・
―おいおい!知らずに頼んだって?―
かじりながらコーヒー飲めって教えた方が良かったかな(笑)

隣の声がえらい筒抜けだ・・そうだBGMが無い。
アート・ブレーキーだソニーローリンズだとモダンジャズを熱く語っていたマスターはすっかり黄昏れて“モト冬樹化”し昔のまんまのカウンターの中にいた。

店を出て改めて見たら

『モーニング2時まで』

と大きく朱書きされていた。
「いつまでが朝なん?これってランチやないん?」
ぴーちゃんが可笑しそうに笑いながら云った。

やっぱり田舎の喫茶店!!


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