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桜舞

            Bako・・・可愛い孫たちが付けてくれた愛称。 ちなみに孫たちは[Bakoちゃん]と呼ぶ。  雅号は「水絵」!!風の吹くまま気の向くままに―

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横書きのお経

  1. 2006/07/03(月) 15:55:20|
  2. ■同行二人-風遍路
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古稀を迎え前々から行きたかった「お四国さん」にお参りする事にした。まず蝋燭と線香、お参りセットは百均で調達。
物の準備は出来ても心の準備、お遍路さんするにあたって「般若心経」は不可欠。たかが266文字、 甘かった!!
したたかな266文字なのである。
見慣れぬ漢字、普通の読みでは無い読み方、句読点が無い、どこで息次すれば・・(幾度も酸欠になる?)
10日程 経本を読んで覚えたのは初めの二行「観自在菩薩・・」やめたぁ! 「般若心経」では師匠の主人が「写経をせよ。書けば覚える」おまけに筆で書けと・・
寺子屋行ったわけじゃなし漢字は読めても書くのは苦手。
ボールペンで薄く書かれた字の上をなぞって書くのだが、読めない字を書くのは至難の業。 自分の字で書くのなら少々の長文でもお茶の子さいさいだが・・
「ひまひまに一日四・五枚ずつ写経すればいやでも覚える」
小一時間かけてちりめんじゃこの不規則に集団したような紙面を眺めて やめたぁ!!二度目の匙を投げた。
「他に方法は・・?」「じゃあ小さな紙に写経して持ち歩き事あるごとに読んで暗記せよ」
書くのは苦手云うたじゃん・・大きな字が書けないのに小さな字が書けるか(不甲斐ない自分に逆ギレ状態)無理!無理!!無理!!!       諦めかけてたいた時脳裏に浮かんだ・・   
いつも持ってて?・・あっそうや・・携帯のメモ機能にいれとこう・・そうすれば何処で見ててもメール見てる(まさか般若心経とは)としか・・思わんやろ。
今の携帯えらい物で無い字は3っしか無かったし紙に書くより早く入力出来た。   そこで私は気がついた。
今までは縦書きだったのがネックだったと・・
横書きでチラシの裏に自分の字で書いてみたらな~んとすんなり書けたのである。 あれだけ苦労した暗記も横書きで2日めにはすっかり全部覚えられたのだ。

だから私の頭の中の般若心経は横書きだ。

k.jpg

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さぁ出発

  1. 2006/07/11(火) 00:16:20|
  2. ■同行二人-風遍路
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A型の二人(主人と共に古稀計140才)は、先ず一番札所から・・とこだわった。
朝、7時に出発。高速に乗ってからは私がハンドルを握る。
バックも無いし対向車も来ないから只、前進有るのみ・・アクセル踏むわ  踏むわ

『古稀暴走族』それも運転の下手な~
前の車を「抜く」「抜くなっ!」で大喧嘩になり怒鳴り合っている内に(土成どなりIC)降りそこなってしまった。

ええい!もうこうなったら(鳴門)まで行っちゃえ!
鳴門の渦潮見物でもするか・・
観光船の切符売り場に行くと「大潮は3時15分です」
3時間は待てない。 大鳴門橋と淡路島を見ただけで、再び高速へ・・(私は2度と運転さして貰えなかった)
ところが板野で5キロの渋滞(初めて渋滞の経験)
笠和山霊山寺(りょうぜんじ)に着いたのは12時過ぎ。

初めは写真を撮るだけで良いと思っていたのに、まわりのお遍路さん見てたら「矢張り白衣だけ着る?」「輪袈裟も良いな」「せっかくやけん納経も・・」なんだかんだで2万円の出費。
ド素人お遍路さん『発心の道場』四国巡礼の旅立ちです。
カメラ構えていると「写してあげよう・・」と笑顔で2人に声をかけられる(観光地では良くあるが後でお金を要求される)
で警戒したけど、好意からだと分かり俗っぽい自分の考えを恥ずかしく思う。



 縁有って 四国に嫁いで来たなれば

          一度は行きたし お遍路の旅 




20060711005447.jpg

テーマ:お遍路 - ジャンル:旅行


2番札所~3番札所

  1. 2006/07/12(水) 21:34:03|
  2. ■同行二人-風遍路
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2番札所:日照山極楽寺初めて納経して貰う。(霊山寺ではすでに書き込み済み)20代と思われる若い僧が朱印をポンポンと付いて墨痕鮮やかに達筆なのか?下手くそなのか?何を書いたのか?
ド素人遍路は臆面もなく「なんて書いたんですかぁ?」
分からない事、知らない事はすぐ聞く人である。


N2.jpg



「右上は奉納 真ん中の上は凡字で“きりーく”と読みご本尊様[阿弥陀如来]を表し、お名前は尊称で記してあり、左下は当山名、極楽寺と書いております」
要約すると以上の事をド素人遍路に丁寧に教えてくれました。
ってお遍路さんはみんな知ってる事なん?読める訳?

よほど頼りなげに見えたのか「これからの予定は?今夜泊まるとこは?」と心配してくれる。
「未定で行けるとこまで行って考える・・」と言うと「時間も時間だし(3時半)5番まで打って極楽寺の宿坊に泊まってはどうか」
個人で宿坊に泊まるのはなかなか難しいと聞いていたし一度は宿坊に泊まりたいと思っていたので渡りに舟とお願いした。

 

 御仏も さぞや苦笑の経なれど 心が有れば良しという夫(つま) 



淀みなく読経をする主人の横で、縦書き経本を手に呼吸困難になりながらつっかえる・かむ・とちる(しかも声大っきい)唱えるので「御大師さんが、ずっこけよるが・・」
(御大師さんでも阿弥陀さんでもこかしちゃる)
勢いの私に「まぁその気持ちだけで良いわい」とあきらめ顔なぐさめ顔の主人。


亀光山 金泉寺こんせんじ

20060713001408.jpg


『弁慶の力石』思ったより大きくなかった?

20060713004536.jpg

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4番札所~5番札所

  1. 2006/07/16(日) 02:41:01|
  2. ■同行二人-風遍路
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黒巌山大日寺こくがんざんだいにちじ
三十三体の千手観音
千手観音は子年の守り本尊で凡字はキリーク阿弥陀如来と同じである。

20060716024924.jpg


お遍路の作法
山門にて合掌一礼(仏様がお迎えに来てるー帰りも見送って下さる)
手を洗い清める(タオルを持って行ったがどの寺にもきれいな手拭きが用意して有った)これもお接待とか・・
本堂にお参りし納め札・線香3本(真ん中辺)・ロウソク1本(奥から)・お賽銭を納めお経を唱える。
次に大師堂に行き本堂と同じ要領でお参りします。
納経所に行き納経(300-)して貰います。
山門を出て合掌一礼と基本的な作法を身につけ、一応見た目お遍路さん。

私はその間、カメラをメモ代わりに気になるものすべてにシャッターを切る(100~200枚)
携帯ほどのデジカメなので、常に納経帳と数珠とカメラは持っていた。



 初遍路白装束に身を包み 阿波巡礼の空五月晴れ  



20060716152730.jpg


私のお経でずっこけるのは、仏様ならぬ主人のようで「大きな声を出すのは覚えている最後の2行だけで良い」
『終わり良ければすべて良し』って事か・・・
(ううぅ~~絶対に覚えてやる~明石さんの頃には先に読んでやるっ!)
タイトル?は一人が読んで本文次から和唱する。

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5番札所

  1. 2006/07/19(水) 14:33:05|
  2. ■同行二人-風遍路
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無尽山地蔵寺むじんざんじぞうじ
やっとお参りの作法もスムーズになり、あたふたせずに落ち着いて合掌出来るようになった。
この頃からしきりに、浜の町ばあちゃんの気配を感じるのである。
私だけで無く主人も感じると言う。

同行二人](どうぎょうににん)弘法大師とともに・・と云う意味らしいが、私達はこれからばあちゃんも一緒で4人の道行きとなる。
「どうか八十八ヶ所無事に結願(けちがん)出来ますよう、ばあちゃんまぶって下さい」

「人がなんちゃ云うてもかんまん。うちがまぶってやる(守ってやる)・・うちにはお大師さんがついとる」といつも小さな体で私の楯になってくれたばあちゃん・・・

子供達もばあちゃんのおんぶが大好きで「ばぁば~おっぱ~おっぱ」とねんねこ(ばあちゃんのお手製)を引きずっておねだりしたものである。
ばあちゃんは紐を使わず、ほっこりねんねこにくるんでおんぶするので楽だったのだろう。


 百年(ももとせ)の昔に 祖母も歩きたる

             寺へと続くこの遍路みち 
   



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私が突く鐘の音は(くぉ~~ん)か細く心許ない。


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奥の院の五百羅漢
等身大の木像で焼失して現存するのは二百体ばかり

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極楽寺の宿坊

  1. 2006/08/07(月) 23:57:20|
  2. ■同行二人-風遍路
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一泊2食で@6,000-二人で1万2千円先払いである。
若い僧に「・・出ませんか?」
「はっ?」
両手をぶら下げて再び聞いた。
「・・出ませんか?」
「今夜は大勢さんだから大丈夫でしょう」
とにこやかに答えられた。
えぇ~っ!大丈夫でない事もあるんだっ?)
(って事は~出る事もあり得る?)
「・・・でしょう」じゃあなく「・・・ですっ」と云ってよ。
私は不可思議な体験を結構している。

部屋は4畳位の個室で一応テレビは付いていたが、当然スリッパは無いしアメニティ類いっさい無し。
おまけに鍵まで無い。
そこで私は多少の路銀の入った財布とカメラを抱いて寝る羽目になる。
しかもTシャツのまま いつでも逃げられるように?・・・
(洗面道具は持参したが今後は部屋着を用意する事を学習した)

さて、夕食で有るが[精進料理]だと思っていたが羊羹のような鮪の刺身が付いていた。
後は人参のフルコース。
酢物・煮物・天ぷらすべてに人参が我が物顔にのさばっている。(私は人参とピーマンが苦手である)
徳島は人参が特産なのか・・安かったんやろか

今回、先ず驚いたのは若いお遍路さんの多い事だった。
同卓の二人も横浜から来た大学生と神奈川からの20代の娘さんで共に歩き遍路だと云う。

お昼にうどんだけだったので、箸を持った途端、読経が始まり私と娘さんは慌てて箸をおき合掌したのである。


 静かなる宿坊の夜 祖母想う

           「まぶってやる」が口ぐせの祖母 



朝 5時半起床。
6時から勤行~安芸昌憲住職の説話。
終わってみんな食堂に行ったのだが足が痺れて起てず広い本堂を這いずり廻った。
(現生活で正座する事は皆無である)
見回すと他に3人程這っていた。
あまりに遅いので主人が探しに来て手を貸して貰って食堂へ・・・

20060808011918.jpg

朝食風景(寝ぼけてて食べた記憶なし)

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阿弥陀様の前で這いずり廻った。
五体投地と思って頂けたら幸いである。


8番札所~9番札所

  1. 2006/08/10(木) 22:38:13|
  2. ■同行二人-風遍路
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普明山熊谷寺ふみょうざんくまたにじ

山門から300メートルほどスロープの境内を歩く間 御詠歌が流れ別世界の感あり。

 若き娘の 登山靴履き抜いてゆく

             鈴の音響かせ汗にまみれて 
 

持鈴がリュックに着いていた。
きれいな澄んだ音が後ろから近づき同じリズムで遠ざかって行った。
私も欲しいと思い、その後探しているがあの時のきれいな音の持鈴には出会えないでいる。

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やっとたどり着いた本堂

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天邪鬼を踏みつけた多聞天


正覚山法輪寺しょうかくざんほうりんじ

四方が穏やかな田園風景の中。
今後の山道を思い金剛杖と御影帳(みえいちょう)等を買う。
小さな鈴のついた杖で一応 姿形はお遍路さんぽくなった。
笠も買おうかと云ったら「似合わないからいらん」と主人。
私は麦わら帽子を用意していた。

驚いたのはこれらお遍路用品の売店に
MONKEY MAJIKの「Around The World」  (試聴できますよ)
が流れていたのだ。
これも若いお遍路さんが多いからか・・・
当時私はこの曲を着信音にしていた。
御詠歌の後に束の間俗世の風が吹いた。

 鯉のぼり 腹見せ泳ぐ昼下がり
  
             難路ひかえて握り飯食う
 

(五月の連休でまだブログやってませんでした)

9X3.jpg

境内で九番名物の草餅を買う。
黄粉がたくさんまぶしてあって食べ難くそうだったが「美味しかった!」そうだ。
私は持参したお握りでお腹が一杯だったのだが後で買っておけば良かったと後悔したのだ。
今後、コンビニも売店も無いなどとは思ってもなかった。


10番札所~11番札所

  1. 2006/08/12(土) 10:58:43|
  2. ■同行二人-風遍路
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得度山切幡寺とくどさんきりはたじ

切幡山の中腹にあるお寺。
鬱蒼とした木々の間を330段の石段が上に伸びている。
見上げて覚悟をきめようと・・その時お先達さんがあまりにも儚げな?私を見かねたか
「車でもう少し上まで行けるよ。運転に自信があれば・・」
と声をかけてくれた。
常日頃「運転と毛筆は負けない・・」と豪語する主人にここはひとつ頑張ってもらいましょう。

なるほど狭く長い急坂ではあったが出発前に19,000円かけて整備した我が愛車「Bakoむーくん」は快調に頂上近くまで運んでくれた。


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きれいなお顔の『はたきり観音』

 静寂の 空気ふるわし鐘の音

            吉野平野の果てにて消えり 


快晴に恵まれ霞のなか吉野平野が一望出来素晴らしい眺望であった。

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鐘の音は寺々で皆違い打つ人によっても違う。
五月晴れの空に余韻を残して・・・


金剛山藤井寺こんごうざんふじいでら

車を降りるとどこからともなく見るからに怪しげなおっちゃんが寄ってきて目を白黒させながら
「××△△※※」
「はっ?」
「××△△※※」
「えっ?」
「のどあめが・・・喉につまって・・・」
「はぁ?(さかさにして背中叩いてくれってか?)」
私は無理!・・いくらおっちゃん小柄でも・・
「そじゃけん200円」
のどあめと200円の相互関係がわからない。
今度はこっちの目が点。
要するに『駐車料金200円』払えってこと。

なぁんかおっちゃんの のどあめ代払わされたような・・・
後味の悪い思いでお寺へ向かう。

20060812093301.jpg


納経所は混んでいた。
私の二人前にくだんのご夫婦がいた。
順番が来たとき奥さんが納経帳を三冊出すと
「団体は隣で~はい次」
邪険に納経帳を横に押しやったのだ。
横には添乗員が4・50冊の納経帳をでんとおいてある。
じゃあお寺さんでは三人でも団体割引ある訳?

奥さんは黙って列を離れた。
相当時間かかるなぁ・・お気の毒に・・
この後ご夫婦とお会いする事はなかった。


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 夏草の 茂れる中に野佛の

            ほのかに笑みて心安らぎ


道ばたのお地蔵さんの顔が優しくのどあめも納経所の事も払拭してくれました。
これから阿波一の難所『へんろころがし』焼山寺に向かいます。

12番札所

  1. 2006/08/22(火) 18:05:05|
  2. ■同行二人-風遍路
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  4. | コメント:11
摩廬山焼山寺まろさんしょうさんじ

ナビの推奨ルートを距離だけ見て押してしまった。
『1に焼山2に鶴さん・・』と云われる“へんろころがし”の難所である。
お出石に行くような細い急坂の連続である。
店屋などあろうはずもなく幽谷の山・又・山

もともと我慢の出来ない私だが“ひもじい”のが一番辛抱出来ない。
主人曰く(子供みたいに口を尖らして)めっちゃ不機嫌になる。
九十九折りの急カーブ、曲がった所へ対向車・・・

「下がるなっ!」

気の弱い 人の良い主人は
「向こうは大型やし・・・」
とバック始めた。

助手席の窓からは下の道が見えない。
あんぐり峪が口を開けている。

「おいっ!真ん中下がれ!右に寄せろやっ!」

普段は隠してある心の叫びが思わず口から・・・
理性のカケラが音をたてて飛び散った。
(しばしば娘に乱暴な言動を注意されるー確か私が産んだよなぁ)

「右には岩が飛び出とる・・・」と主人。

「何しよん!!左見てみいや!!道ないッ」

大声でわめく。
こんなとこでウイリィーやってもしゃれにもならんわ。

ヨロヨロ バックするのに離合出来そうな所はない。
カーブでは私完全に空中やし・・生きた心地なし・・・
覚悟を決めて携帯握りしめる。
(確認する余裕はなかったが多分圏外)

まぁ落ちたら前の車が連絡してくれるだろうから行方不明と云う事は無いだろうがレッカー車入れんやろう。
娘んとこも息子も車大きいし・・弱るでぇ。

50M位バックしてやっと離合出来た。
(おおっきな車で来るなやッ!!)
心の中で捨てぜりふ。

必死の思いで辿り着いた焼山寺。
満開の桜が迎えてくれた。

20070605163412.jpg

時 おりしも五月。


800Mの山頂。
滑り込みで200円のうどんにありついた。
樹齢数百年の杉の巨木が立ち並び浮き世離れの感あり。

20060823022930.jpg


20060822173314.jpg
歩き遍路の娘さんにシャッター押してもらった。

 山険し “へんろころがし” 踏破せし

             若き遍路の笑顔さわやか 



非日常的な夢の中のような2日であった。
まだまだ 先はながい。
(当時まだブログ?知りません)

総費用 ¥58,680-
走行距離 662K



第13番札所~第14番札所

  1. 2006/08/26(土) 13:08:41|
  2. ■同行二人-風遍路
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大栗山大日寺おおぐりさんだいにちじ

Bossが『二人の喧嘩は良いけど、車の喧嘩はやめて・・』と言う妃美呼の手紙をつけてお小遣い持って来てくれた。
逃亡をはかる猫のご機嫌をとりつつシッポの先を掴んで心新たに出発します。


梅雨の晴れ間に決行。
198K走破して大日寺到着。

20060826125826.jpg

両手の中の[しあわせ観音]

 今ここに居るだけで良い この空間

            無心で唱える般若心経 



20060826130325.jpg

[竜王像]
こじんまりとしたお寺。
実に清々しく落ち着いてお参り出来た。

道路を隔てて[大麻比古神社 一宮神社]
此処でも朱印が頂けるのを後日知った。

20060826130605.jpg


盛寿山常楽寺せいじゅざんじょうらくじ

自然石の石段を回避して車で45度の急坂を登る。
まるでジェットコースター。
坂の途中の駐車場にななめになって「オットットッ」となりながら降りて境内へ・・
楽しみにしていたお寺の一つである。

20060826141016.jpg

ごつごつの岩肌・自然のままの流水岩の境内

下ばかり向いてあるいていたら見落としてしまう。

20060826143542.jpg

櫟の木の上に[あららぎ大師]

 御仏の功徳を語る その人は

             柳川からの六度目の旅
  

その方は最初、車椅子次には松葉杖五度目には歩いて参拝出来たとか・・・
「お大師っさんのお陰ちゃもろったっつばい。
信じられんごつあろ?
歩いちこらるんちゃ 思うちゃおらんじゃた。
奇跡たいね」
今回はお先達として8人ほどのグループで来ていた。
「云うこつば わからんちゃろうもん・・」
「いえいえ私も九州なんで・・わかりますよ」
(言葉じゃ無く奇跡の事だったかな?)
「そげんね。そ~りゃよか」
とにこにこ笑顔で杖を突きながら(ハの字)で去った。
年期のはいった白衣であった。


15番札所~16番札所

  1. 2006/08/28(月) 14:44:47|
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薬王山国分寺やくおおざんこくぶんじ

天成9年聖武天皇が諸国に60の国分寺を建てた内の一つ
全国の庭石では随一の巨石がある立派な日本庭園があると聞いていたが予約をしてなかったので拝見出来ず残念。

20060827233258.jpg


山門を入るとそのままの焼け跡が目に入る。
この寺は“気配”“風”何かが違う。
目に見えない何か“流れ”というか口では言えない何か・・・

20060827221002.jpg


心遣いが嬉しい。
これもお接待と一服の涼を頂く。

 炎天下 水面に浮かぶ あじさいの

           揺蕩(たゆた)う時に 涼風吹きて
 


光耀山観音寺こうようざんかんおんじ

20060828001147.jpg


 梅雨晴れに 先達の声響きおり

            つまずきつつも付いて読む我
 

朗々と良い声のお先達さんだった。
大阪からバスでの団体さん。

no.jpg

納経所で団体さんと一緒になるとこの有様。
心情的に若いお兄さん(なかなかのイケメン)の方にお願いしたのだが納経帳が迷子になり往生した。
裏表紙には名前を書いてあったのだがみんな似たような納経帳なもんで・・・ 
ワッペン貼るわけにもいかないだろうし どなたか良い方法有ったら教えて下さい。


第17番札所

  1. 2006/08/30(水) 23:06:30|
  2. ■同行二人-風遍路
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瑠璃山井戸寺るりざんいどじ

ここの納経所の方は感じが良かった。
思わず可愛いお大師さんの根付けを買った。

ネット上で納経所の評判は知っていたので期待はして無かった。
今までで一番良かったのは安楽寺
感じの悪かったのは藤井寺。 
後はそこそこ 可もなく不可もなく・・

20060830000204.jpg


20060830000245.jpg

手作りらしい微笑みを浮かべた小さなお地蔵さん。

 苔むした岩の隙間に地蔵さま

            小首かしげて五円を抱けり 
 

17V101.jpg

『面影の井戸』
覗いて姿が映ればー無病息災ー
映らなければ三年以内に不幸が訪れるとか・・
主人はすぐに映ったが私は?
「退いて・・退いてみ・・場所が悪い」
押しのけてやっと映ったってことは?

(妃美呼 覚悟しいや!Jiko長生きするでぇ)

阿波十郎兵衛屋敷

吉野川大橋を渡って寄り道。

ju1.jpg



20060830143042.jpg


(天狗久作の木偶)等身大でその大きさに驚く。
宇野千代の小説『人形師 天狗屋久吉』にも登場した木偶。

ju8.jpg

『傾城阿波の鳴門』
30数年前、兵頭(基幸)のおっちゃんが子供達に「本物を見せたい」と松蔭小学校に阿波の人形浄瑠璃を招聘した。
人形浄瑠璃を見たのは後にも先にもこの時だけ。
今回は上演時間に間に合わず・・・
「お弓」「おつる」の「ととさんの名は~」名場面 見ずに終わる。

75_06.jpg

「して かかさんの名は・・」「あ~い おゆみともうします~」


第18番札所~第19番札所

  1. 2006/09/15(金) 13:59:56|
  2. ■同行二人-風遍路
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母養山恩山寺ぼようざんおんざんじ

寄り道をしたので1時間半 かけて市街地を抜け山道を登る。
弘法大師が母・玉依御前のために建立したお寺とか・・
(ここだけの話し・・お大師様はチョットマザコン?)
玉依御前の影が霊場を巡るそこここに感じられ 玉依御前も男装までして女人禁制のお山に会いに行く。

世のお子達よ!!
かのお大師様にして然り 恩ある母を敬い大事にしなくてはいけませんよ!


 紫陽花の 群れ咲く山の坂道で

          「お気をつけて」と幼子の言う 
 


20060915135855.jpg

我が愛車BAKO・MOVE
軽ではあるがなかなか侮れない 優れた力強い味方である。
真っ赤な車は3台目で お大師さま の色だ。

20060915135941.jpg

ずらり並んだお地蔵さま
「ひとつ頂いても良いかな?」
主人に睨まれた。

20060915141956.jpg

恩山寺に行く途中にある『特別天然記念物びらん樹』
別名『ばくちの木』とも・・・
(これは外せんやろ)と落ちていた樹皮をゲット!!


橋池山立江寺きょうちざんたつえじ

山道を下り立江川を渡る。
霊場八十八ヶ所中 ここは4ヶ所ある関所寺の一つ。
邪心を抱く者には天罰がくだるとか・・・
(あ~~大丈夫だった~~)
(おぉ~!お地蔵さま 頂いて来なくて良かった!!)


 作務衣脱ぎTシャツ姿の若き僧

           高校球児と同じ年頃 



白いTシャツ姿になり寺の外に駆けだした。
見ていたら自販機で缶ジュースを買い飲んでいた。
日射しのきつい暑い午後。

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ー中村汀女の句碑ー
『浄瑠璃や 母のうすもの 着て泣けり』
句碑に撮影する私の影が映っている。

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境内は広くしっとり落ち着いた佇まい。

第20番札所

  1. 2006/09/17(日) 21:34:41|
  2. ■同行二人-風遍路
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霊鷲山鶴林寺りょうじゅざんかくりんじ

急勾配の険しい坂道が延々と続き車を降りてから570Mの山頂を目指す。
阿波2番目の難所。

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鬱蒼とした古木が山岳寺院の重厚な雰囲気を漂わせている。
徳島で最古の丁石(1丁は約30M)がある山道を登る。

 山道で迷いし我に声かけて

           かぐわしき香 残し去りゆく 



お参りを終えて下山の方だった。
年の頃40代前半と思われる清楚な女性。
良い香りのお線香がお供えしてあった。

20060917163318.jpg

山道のそこここにある仏像。

20060917163411.jpg

やっと 見えた山門。
相当遅れて「待ってや~~

 ----*----*----*----*----*----*----*----*
今夜の宿は ネットで調べて『お遍路価格』で2,000円割引のホテル。
白衣のままチェックイン。
フロントの女の子はいかにもバイトと言う感じで何かと不手際だった。
吉野川沿いの二間続きで 二人には広すぎる部屋。
全室ネット使用可 に惹かれたのだがPCが完備されてる訳では無かった(あたりまえ?)

サービスに 阿波踊り が付いているをチェックしておいたら大広間に通されて チョコンとお膳が三つ。
三人が希望したって事か!

食事中お囃子の音が聞こえ
一人の踊り手と太鼓と鉦。
「これが かの有名な阿波踊り?」
ものの3分もその辺りを踊って・・・出ていっちゃった!!

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一人の『連?』

「・・・・・」「・・・・・」

消化不良?『阿波おどり会館』見にいこ!
となった。



阿波おどり会館

  1. 2006/09/18(月) 14:23:47|
  2. ■同行二人-風遍路
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夕食もそこそこにタクシーで『阿波おどり会館』をめざす。
これぞ

阿波おどり

迫力あるお囃子方(総勢12名)
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自由奔放で力強い男踊り・優雅でたおやかな女踊り・手指の表情が実に美しい。
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静と動の見事な演出。
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阿波おどり体験 踊る 踊る
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阿波踊りのリズムに酔いしれた。

美人揃いの踊り手さんと・(若くて背が高い)
20060917223813.jpg


この夜 娘から帰ったら ブログ開設する からしっかり写真を・・・とメール。
6月20日の事。
「何?ブログ?」
(PCに付録がついてたん?)
くらい知識皆無。

そんな私に娘は恫喝したりなだめたり、すかしたり最後は
「お願いだから・・・やってみて! 
Bakoなら出来るって」
 教えながら懇願。 
「何 書くん?」
「楽しい事なに?・・」
「麻雀」
「ってかぁ何でもいいんよ・・」
「日記でも・・・」
(日記はずぅ~とつけてるけど・・人に見せるもんちゃうやろ)
(Jiko・Bakoの二人暮らしにそうそう面白い事もないよ)
「Bakoそのものが 珍しいし・チョットおらんやろ・・結構する事なす事 笑えるし・」
(あたしゃ 金絲猴か~珍獣あつかいやん)

6月27日 開設の運びとなり私の好奇心と苦難の日々が始まったのである。
今だに分からない事が多々ある。

 ----*----*----*----*----*----*----*----*
感動さめやらぬ私はホテルに帰ってから実際の阿波おどりを見ようと『阿波踊り・阿波の観光』VTRをフロントに頼んだ。
なんと流れたのはアダルトVTR。
(おい・おい・なんだぁ?)
驚いてTELすると 間延びしたバイトとおぼしき女の子の声。

料理は大食漢の主人も食べきれないほどだったし味も良かったがフロントとあの一人連の阿波踊りは頂けなかったな。
大浴場はネットのコメントどおりぬるかった。
かくして徳島最後の夜は更けた。



第21番札所~第22番札所

  1. 2006/10/19(木) 23:15:37|
  2. ■同行二人-風遍路
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舎心山太龍寺しゃしんざんたいりゅうじ

『西の高野』太龍寺へはロープウェイで登る。
@2,400-(高っ!)
と思ったけど乗ってみると(値打ちあるなぁ)納得。

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ロープウェイからの眺めは絶景。
二つの山を越えるロープウェイはここだけとか・・

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足下から下の山々が見えて・・・
高所恐怖症の私は生きた心地なし。
ロープウェイを降りると とぐろを巻いた蛇がお出迎え。

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680Mの山頂 幽玄なたたずまいの境内。
深山の清々しい気配と『聖域』という雰囲気はさすが・・
蛇や蜥蜴はまだしも「まむしに注意」の立て看板。

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 山道ではぐれし人を訪ねらる

           いずこの言葉戸惑いつつも


九州や四国の言葉ではなかった。
連れの一人が迷子?になったらしいのだが・・・ 

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四条派の画家・竹村松嶺の龍天井

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白水山平等寺はくすいさんびょうどうじ

仁王門に掛かる五色の幕は大師修行の最中 空中に五色の霊雲がたなびいたとか・・・

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男坂と女坂があり二人別々に上った。

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 無惨にも崩れ落ちたる野仏の
           
            首に赤きよだれかけして 


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年代を感じさせる閻魔様。

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本堂の草花を描いた天井画。

暑い日射しの中 熱いお茶のお接待。
のんびり休んで・・・って事かな。
汗を拭き拭き 熱いお茶を頂く。
冷たい飲み物ばかりだったので熱いお茶は嬉しかった。
境内の茶店にはたくさんの猫がいて始終鳴き声が聞こえていた。
同じ鳴き声でも犬はけたたましいけど猫はのどかだなぁと何気なく思った昼下がりのひととき。

第23番札所

  1. 2006/10/29(日) 22:59:58|
  2. ■同行二人-風遍路
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医王山薬王寺いおうざんやくおうじ

四国随一の厄除け寺。
33段女厄・42段男厄・61段還暦厄とあり各石段に1円・5円・10円中には100円玉も置いてある。
前を上る人も1円ずつ置いていた。
「拾うていく人はおらんのやろうか?」私。
「誰が厄を拾っていくか・・・」と主人。
食うに困ったらここにお参りに来て拾うていっても佛のお慈悲で許されるのでは・・
等と不埒な事を考えながらお金を踏まないように上る。

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『厄除けの臼』があり年の数突いて厄を突き落とす。
お線香の煙にむせながら ぴーちゃんの事を念じつつ19突いた。

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『厄除けの鐘』これも年の数突くと災難を突き放す。
順番を待っている周囲の人が声を揃えて数を数えてくれる。


 年の数 撞けば難をば防ぐとか

            七つでやめれば湧く笑い声
 


(70も撞く間お待たせするもの・・・)と1打10才って事で・・・
結構ながい時間撞いてる人もいた。

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木陰で日和佐湾・日和佐城の景色を眺めていたら [柳川からのお参り]の方と再会。
「この先に“地獄”があるっちゃが・・行ってみんね」
といわれ恐いものみたさに
『瑜祇塔』へ向かう。
「お化け屋敷ではありませんね?」
確認してから靴を脱ぐ。
地下にはいると真の闇。

「どこっ?」「どっちっ?」

闇の中に自分の声が響く。
「壁を伝って歩け!」と主人。
私はなんの考えもなしに飛び込んだものだから何処に壁があるやら右も左も分からない。
闇雲に手を振り回し足でさぐるが空を切るばかり・・・

「声だしてぇ~ドコッ?よ~」

声の方角にそろそろ進む。
暗闇にぼう~と薄明かりが・・・
ダッシュで灯りに向かう。
途中で当たった物(主人)を突き飛ばして・・


 暗闇を手探りゆけば 一筋の

            光明ありておわす御仏
 


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暗闇に浮かびあがった仏像。
『地獄に佛』とはこの事か・・・片手拝みで出口へと急ぐ。
出口に辿り着いた時には裸足で借りたスリッパはどっかほっくり投げていた。

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陽光の中の観音様に改めて手を合わせ下山。
駐車場の横の建物に10人ほどの若い小坊主さんが暑いので作務衣の上着を脱ぎくつろいでいた。
高校の部室のような感じである。
聞いて見ると「団体さまの納経所です」

ここで『発心の道場』阿波の霊場は打ち止め。
いよいよこれから『修行の道場』土佐へ・・・

古稀暴走族:爆走

  1. 2006/11/20(月) 16:42:13|
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徳島を打ち終えナビで確認すると80kmあまりで・・・
5時に5分前に高知の最御崎寺に到着予定。
「よしっ!!行こう」
と言う事になり一路室戸を目指す。
とばす!! とばす!!
130km出して牛蒡抜き。。。
前のゴミ収集車の黒いビニール袋がフロントに引っかかったが取る時間が惜しいのでそのまま・・・
ビニールをヒラヒラさせながら 走る。。。走る

ぶっちぎりの暴走 爆走


ナビの時計がぐんぐん逆回り・・
座席には低反発のクッション敷いていたのでお尻は痛くないがシートベルトで肩が擦れて痛い。

しっかり時間が出来た所で室戸岬の海岸線。

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『補陀落渡海(ふだらくとかい)』の聖地・夫婦岩。
車中から「青年大師の像」を拝む。
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弘法大師修行の地。
 
御厨人窟みくろど

太平洋に向かい二つの洞窟があり右が修行した神明窟左が寝起きした御厨人窟
窟内は湿っぽく冷たい水滴がぽたぽた落ちる。

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『御厨人窟』
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『神明窟』 
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修行中、明けの明星が口から飛び込んで悟りを開かれ法名をここから見えるから『空海』とされた。


第24番札所~第25番札所

  1. 2006/11/23(木) 14:02:17|
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室戸山最御崎寺むろとざんほっみさきじ

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これから土佐(修行の道場)十六寺と数は少ないが室戸岬から足摺岬と巡る。

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明治の初めまでは“女人禁制”だった。
自然石の石段は段差・幅共に不揃いで歩き難い。
(たくさんの修行者が歩いたんだろうな)
角のすり減った石段を見ながら いにしえのお遍路さんに思いを馳せる。

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山門までの山道 樹木が南国めいてくる。
境内はかなり広く亜熱帯植物に包まれて趣ある霊場で古色蒼然としている。

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『鐘石』石を叩くと水琴窟みたいな澄んだ綺麗な音。
冥土にまで届くとか・・・

 霊場を巡りておれば 会う人は

       「一期一会」が二度も三度も
  

下山しょうとしていると三度、柳川の人に会う。
今夜はここの宿坊に泊まるとか・・・
「これも何かのご縁ったい。今夜一緒に泊まらんね」
今日は取り合えず一度帰る旨告げて別れる。

納経所 入る前から、賄いの小母さんらしき人ともめていた。
金銭問題のトラブルらしく私は完全無視。
ののしりあい、怒鳴りあいしながら筆だけを動かした。
 なぁんか有り難みないなぁ 


宝珠山津照寺ほうじゅざんしんしょうじ

今回最後のお寺。
五時五分前に到着。
車を駐車場に入れる前に先に行こうと飛び降りる。
お寺さんは時間厳守なのである。
目の前にこの石段・・・

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125段の急な石段鐘楼から折れて本堂まではまだ石段が続く。

 頑張れる ここまで来たらば最後まで

        弱音は吐かず登る急坂 
 

覚悟をきめ登り始めたら途中に納経所があり助かった。
「ご免なさい。先に納経お願いします」
と駆け込みセーフ!!

鐘楼から下を見ると
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本堂のある頂上からは太平洋が一望出来見事な眺望であった。

これから298km走って帰路につく。

 阿波路から土佐愛媛へと走り抜き

        まだまだ若いと自負する夫
  


 走行距離 808km
 総費用 ¥49,335-




古刹の怪(老)人

  1. 2006/12/02(土) 16:16:55|
  2. ■同行二人-風遍路
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『雪蹊寺』の納経所
「お願いします」
「三十三番札所にて間違いござらんか!」
「はっ~?」
初めて声の主を見た。
瞬間
(晩年の武蔵?)(会った事ないけど・・・)
白髪の中に細々と灰色の毛がまじる蓬髪を肩のあたりまで伸ばし眼光鋭い小柄な御老人。
「最近の若いご婦人は礼儀を知らん」
(はい ごもっともで・・・)
「納経帳の出し方さえ心得ておらん」
突き返される。
(えっ?私のこと??)
ちゃんと相手方の方へ向けて出したのに・・・
「後、五年もすりゃ嫁にいくだろうが・・・」
(はぁ 孫が・・・)
「日本の女性の歳はようわからんが 何年嫁入り修行しとる?・・」
(どこの国ならわかるんよ・そんなグローバルな御仁とも見えんけど)
「私の歳は・・・」」
「云わずとも良い。若いご婦人に歳を聞くほど無粋では無いわ」
あらためて
「納経お願いします」
「人の話を聞け・・儂の事をどう思う?」
(え~えっ!藪から棒にそんな事 聞かれても!!)
「儂の事を××語でノウテンファイラー・モンゴル語で※*∂∬∞※*日本語でクルクルパーと人は云う」
(えらい昔の流行語やなぁ!)
思わず
「失礼ですがお幾つですか」
後で考えるとこの質問が悪かった。
「今日が誕生日で来年90才になるはずじゃが・・」
我が意を得たりとばかりに 老武蔵 は90年の歴史を滔々と語り始める。
「あんた(お主とは云わなかった)戦争を知っとるか?」
「知ってますっ」
「いや・・知っとる訳がない・・ヒリピンでの激戦じゃが・・・」
延々戦争話が続く。
(お遍路さん納経に来てくれないかなぁ)
(早く納経してや)

こんな時に限って誰も来ない。

唐突に
「花畑はお持ちかな」
「は~ぁ?いいえ」
「朝鮮半島が原産のジュ×××を朝鮮から£¢※*∞が届けて呉れて一粒でこ~んなに(両手を広げる)大きくなるジュ×××いらぬか」
(いる・・と云えば又その育て方が延々続く)
そう判断し丁重にお断りする。
納経所に入って30分は有に越えている。
と 途端に
「あんた それじゃから嫁にいけんのじゃ」
(いく気ないし・・重婚は罪じゃん)
「納経を・・・」
私は困惑と苛立ちで よほど難しい顔をしていたのだろう。
「あんたの顔には花が無い。嫁のもらい手がないのも当前じゃ」
「いいんですっ いく気ありませんから」
「いやいやまだ大丈夫。これも縁のものでな」

私 子供も孫もいますっ

「おうおう子供が欲しいのか・10年の内に産まれるわ・儂も一緒にご本尊に祈願して進ぜよう」
「良いご縁があるようにな」


やっと納経を書き終えるとやおら傍らの 菅笠片手に立ち上がった。
「結構ですっ」
表で訝しげに待っていたJikoを引っ張って一目散に寺を飛び出した。

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後を追っかけてくる 老武蔵 (山門から振り返りパチリ) 続きを読む

第26番札所~第27番札所

  1. 2006/12/15(金) 13:42:37|
  2. ■同行二人-風遍路
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龍頭山金剛頂寺りゅうずざんこんごうちょうじ

11月の秋空のもと 室戸に向けて289km5時間かけて走る。
厄坂がしっとり落ち着いた境内へと延びる。

 いとし孫 室戸の寺の厄坂に

         十九の厄を落としゆくなり
 

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一円玉を一段ずつ読経しながらおいて上がる。

本堂の地下に展示室があると云うので降りていくと暗闇のなか音もなくドアが開き真っ暗の空間が口を開けた。
『ぎゃっ
「義経の八艘とび」もかくやの如く私は見事に横っ飛びに跳んだ。
自動ドアだったのだ(お寺の地下室だよ

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スィッチの在処がわからず盲滅法シャッターを押した。
(自動ドアがあるなら自動で点灯してや)
両壁面にびっしり並ぶ仏像。

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『一粒万倍の釜』

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弘法大師が3合3勺の米を入れて炊いたら万倍に増えたとか・・・

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ちょっと失礼して覗いてみたら朽ち果て底には大きな穴が開いていた。


竹林寺神峯寺ちくりんじこうのみねじ


 秋深し 太平洋の荒風に

         パンパースの穂 揺れに揺れおり
  

山頂まで舗装はされているが4kmの急坂。
身障者はお寺の許可を貰えば車の乗り入れが出来るらしいが大勢の人とマイペースでゆっくり休みながら上る。
途中[ 高野山 ]とフロントに張り紙した黒塗りのハイヤーが人波を縫って急カーブを切り替え切り替え上っていった。

仁王門から本堂まで150段。
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石段の両脇は綺麗に手入れされた日本庭園が疲れを癒してくれる。
あまりの見事さに植木の上の落ち葉を拾い出す主人。
落ち葉が動いたと思ったら蜥蜴だった・・・と

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本堂と大師堂の間にある『不動明王』
妙にリアルで人間っぽいお不動さん。

第28番札所~第29番札所

  1. 2006/12/20(水) 20:38:11|
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法界山大日寺ほうかいざんだいにちじ

山門に
『夫同伴の参拝ご遠慮下さい』
「うえっ?!あっ!ジコあんたと一緒に参拝出来んのや」
(今まで“女人禁制”の山があるのは聞いた事があるが と限定された場所はしらんわ)
(住職が尼僧で・・?は駄目?)
勝手な想像をしながら・・

石段の下に主人を残し境内を覗いて見ると男性のお参りの方も見える。
(夫でなければいいんだ・・・)
別に戸籍謄本持ってる訳じゃあないし、別々にお参りすれば・・・
「私が入って しばらくしたらおいで」
途方にくれてる主人にそう云い残して山門へ。

ーーー
立て札を近づいてよくよく見たら
“夫”では無く“犬”だった。
達筆で書かれていたもんで・・・

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 落ち葉舞う 中に野仏ひっそりと

            悠久の時 風雪に耐え
 


山道で『へんろの駅』ー遊芸庵ーを見つけちいさな木魚(\2,000-)をを手にいれる。
以後「般若心経」は木魚付きとなる。
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納経帳に『音聲菩薩』の栞
「きれいな栞やね」と云いつつ書いてくれた。

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摩尼山国分寺まにざんこくぶんじ

 土佐路ゆく 山また山の寺めぐり

           見渡すかぎり秋桜の波
  


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土佐藩主が寄贈されたと云う豪壮な二層づくりの仁王門。

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ふところの深い参道を歩き鐘楼に向かっていた主人が
「誰も居ないのに鐘がなる・・?」
釣瓶落としの秋の日はまだ5時前だと云うのにあたりは薄暗くなってはいたが、鐘楼に人影はない。
普段 霊とかお化けとか全然信じない人が世にも奇妙な出来事と云う顔をしている。
「鐘を突いていそいで隠れたんやろか?」
(誰がなんのために・・・?)
「じゃあジコ突いて見・・」
主人は首をかしげつつ鐘楼へ・・・
と 突然

『ごぉ~~ん』

鐘が鳴って主人はのけぞった。
撞木は揺れている。
夕暮れの無人の鐘楼でなる鐘の音。
そばを通りかかったお遍路さんも驚いて見上げる。
「・・・・・・・?」

なんと電動であった。
ここまで電化されているのか・・・

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それに引き替え納経所の方は親切で実に人間味溢れる応対で今夜の宿を手配してくれた。

第30番札所~第31番札所

  1. 2007/01/07(日) 15:25:56|
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百々山善楽寺とどざんぜんらくじ

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お寺さんにお世話頂いたホテル・ウェルサンピア高知。
お遍路さん価格もあり従業員の接客も親切。
料理も主人が洋・私が和のコースを食べたのだが秋の味覚いっぱいで松茸がふんだんに使われており 本場の鰹のタタキは絶品。
おまけに温泉 料金も安くて今までで最高の宿。
 
納経所でーーー
好好爺に対比して好好婆と云う言葉があればこの方と思われる上品で人の良さそうなご婦人。
納経帳を差し出す私を見て
ー(絶句)ー
「ここが・・・初めてのお参りですか」
「はい?」
ホテルから直行だったけど・・・
「あ~ぁ良かった・・・(なにが・・?)
あなた 白衣が裏返しですよ」

げぇっ

あわてて脱いで着直す。
「もうひとつ云わせて頂けば輪袈裟の付け方も逆ですよ」

ええっ (どういう事?)

「見ていると逆の方は多いんですけどね。
いちいちお教えはいたしませんが・・・」

縫い目を下に[ わさ ]を上に着用するとの事。
私は[ 輪 ]になってるから[ 輪袈裟 ]と思っていたので縫い目など気にせず掛けていた。

新米遍路まだまだ知らないことが多い。
正式に着直して改めてお参りし直す。

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『梅見地蔵』
猫かと思った(他の寺に猫地蔵あり)

 土に伏し 背なを丸めて経を読む

          老いたる人は何を祈るか 
 

本堂の石段を避け正座して頭を下げていた。
始めは足の不自由な方かと思ったが・・・
あまりに真摯なお参りの様子にレンズを向けるのが憚られた。

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赤ちゃんを抱いた『子安地蔵』
フエルト地の可愛い地蔵絵馬がある。


五台山竹林寺ごだいざんちくりんじ

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♪よさこい節♪
ー坊さんかんざし買うを見たー
買うのを見られた坊さん純信のいたお寺。
(今ならネットで買えるのに・・・お気の毒)

 札所へと 轟音響かせ走り去る

          バイク遍路の手を振りてゆく  


バイクの若者は意外に小柄で脱いだメットの中に蝋燭や線香を入れ作法通りのお参りをしていた。

禅の高僧・夢窓国師作庭の日本庭園。
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侘び・寂びの世界なのに 横でお寺の人うろうろしてるのにテープでの説明は実に味気ない。
拝観料払ってんだからこのお座敷で渋茶の(お抹茶とは云わない)一杯でも出してゆっくりお庭見せて欲しいよ。
テープの「左に曲がりまして・・・」の声に急かされて~

宝物館も仏像の前に立つと照明が点き説明がテープで流れる。
有り難いような有り難くないような・・・何もかも電動。
阿波に比べて土佐のお寺の電化は凄まじい。

お接待で焙じ茶。
横の売店で[ 竹羊羹 ]を買ってお茶を頂く。
竹の筒を模した容器の底から指で羊羹を押し出しながら糸で切って頂く。
数日後 バーバラとのお茶会(当然ふつーのお茶)が有るのを思い出し珍しいので買った。

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竹羊羹を手に静寂な参道をはしゃぎながら下山。
お遍路さんで巡っていると食べ物にありつくのがとても嬉しい事。
山また、山道コンビニや店屋は皆無だ。

第32番札所~第33番札所

  1. 2007/01/10(水) 15:00:39|
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八葉山禅師峰寺はちようざんぜんじぶじ

風情ある急坂の石段を登り山門にたどり着くと奇怪な岩石の数々が目に飛び込んでくる。

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幽寂な雰囲気をかもしだしている。

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 岩陰に ひっそりおわす地蔵様

              経の衣に 包まれており
 

赤いよだれかけが普通なのに[ 般若心経 ]を身にまとっていた。

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ご本尊は別名“船霊観音”
境内から一望出来る土佐湾。
桂浜まで見渡せる海岸沿いにびっしりたつビニールハウス。
ーふたばこさんちのハウスもあるのかなー

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駐車場にある『十一面観音』
後ろに笑顔があると云われたが見えなかった。


高福山雪蹊寺こうふくざんせっけいじ


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 うつむきて 蹌踉けし妻はおさげ髪

             経読む声の 途絶え嗚咽す
  

三つ編みにした髪。
どう見ても二十歳そこそこ・・・ひょっとしたら10代かも
まだ幼い顔である。
青ざめた顔で見るからに疲れ果てている様子。
歩き遍路なのだろう二人とも大きなリュックを背負っていた。
会話も無く荷物を置くとやっとと云う風情で本堂の前。
経本をたどたどしくちぃさな声でよんでいたが・・・涙声になり激しく泣きじゃくった。
この若い夫婦にどんな辛い事が有ったのかー

この後 例の 老武蔵 に遭遇。

撤退したのでここでの写真は3枚しか無い。




見ませ見せましょ桂浜

  1. 2007/01/20(土) 23:04:54|
  2. ■同行二人-風遍路
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雄大な太平洋に面して竜頭岬の先端。
白砂青松の桂浜。

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車椅子を押した集団に出会い わりに急で長いスロープを看護士さんがくるりと後ろ向きになりバックで下り始めたのには(なるほど・・)と感心した。
私達は石段を下って砂浜に立つ。

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海に向かって『ばかやろ~』と叫ぶ程の若さはないが

うわ~あぁ~

思わず雄叫び?(奇声)を上げた。

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「休日には砂浜が見えなくなるほどの人出じゃきに」
アイスクリンを売っていたおばちゃんが云った。
砂浜の足跡がほんのいましがたまでの人出を物語っている。
観光バスが10台ほど駐車していた。


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昭和3年に建てられた[ 坂本龍馬 ]像。
30才そこそこで暗殺されたのにテレビもネットも無い時代に後生に名を残すーさすが幕末の英雄。
まぁ人生わずか50年の時代だから 私などさしずめ“化け物”扱いだろう。
(えっ?今でもけっこう化け物?)

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龍馬と同じ視点に立てると云うので工事現場の足場のような階段を上る。

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龍馬と同じ目線で見る太平洋。


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見果てぬ夢を海援隊と共に見ているのだろうか・・・
 
横で添乗員さんが説明していた。
「刀に鍔が無いのは腕に自信が有った証拠と云われています。(北辰一刀流やもんな)
懐に入れている右手ー何をしていると思います?
一説によると、この当時の写真は時間がかかったので 褌が抜けて落ちそうにになり 握っているのだと云う話もあります」
みんな真面目に
「ふん ふん」
「ふ~ん」

横で聞いていた私のほうが 
「クスッ」
で足元見て(靴履いてんだからパンツくらい穿こうや)
袴の裾から褌がたなびいている様を想像してニヤリ。
いやいや今でも剣道する時はパンツぬぐから武士はパンツ穿いたらいけんのやろか?

私は懐に入れた手で拳銃握ってると思うわ。
左利きだと云われているのに刀を左に差している。
左手で抜きやすいように それで刀が短いんだろうか。
身長が6尺(182cm)江戸時代ではかなりの大男だったろう。
その龍馬の左手に刀・右手に拳銃を握っている
(カッコいい~!!)姿を想像する。
(やっぱりな~)

歴史上の人物で『織田信長』『坂本龍馬』が人気を二分すると云うのも宜なるかなと一人納得して工事現場から降りる。



第34番札所~第35番札所

  1. 2007/01/28(日) 12:38:04|
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本尾山種間寺もとおざんたねまじ

山寺の多い高知で唯一平地にある寺。
田園風景の中 市街地にある故か境内に入ると

『鐘は撞かれません。
静かにお参りして下さい』


と書いてある。
木魚も遠慮してぼそぼそ読経していると朗々と張りの有る声が

 凛とした 読経の声に振り向けば

          若き尼僧の綸子の作務衣
  

白い綸子の作務衣の上に墨染めの衣。
頭巾も被らずスニーカーを履いて潔い身のこなしで衣を翻して去って行った。

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『安産祈願』
赤ちゃんを抱いた観音像。
底の抜けた柄杓が奉納されている。
[ ー通りがいいようにー ]

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土佐の大師像は躍動感のあるものが多い。
修行中と云うことか・はたまた険しい山道が多いからか・・

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それとお寺に何故か狸を置いてある。


医王山清滝寺いおうざんきよたきじ

土佐一の難所だが 焼山寺 に比べれば大した事はない。
細い急な山道を右に左に揺られながら慎重に走る。

 晩秋の難路を行けば同行と

        金剛杖のチリゝと鳴れり
 

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山門に描かれた龍(久保南窓作)はどこから見ても目が合い睨まれている。
『流汗坂』と呼ばれる細い急坂の参道。
参道の両側の竹林から深い木立にかわり海抜400mの場所にある閑静な山寺。

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15mの薬師如来が鎮座。
胎内くぐり戒檀巡りをして厄除け祈願するそうだ。

36番札所~37番札所

  1. 2007/02/12(月) 15:27:10|
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独鈷山青龍寺どっこうざんせいりゅうじ

上を見て驚いた。
頂上が見えない程の細い急な石段が山中にのびている。
その数200段。
石段の途中に裸の人影数人。
(なんでぇ~?)
(なぁ~なぁ~なにしよん?)
晩秋の夕暮れ決して暑くはない。
肌寒いくらいである。

不審に思いながら上がって行くと石段の脇に瀧が有った。
瀧に打たれていたのだ。

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 老父母と 水垢離をとる若者を

          不動の瀧は容赦なく打つ
  

若者の口から
「温泉なら ええがに ・・・」
と聞こえた(うっ!南予の人か・・・)
思わず「どちらから?」
「愛媛です」(やっぱり~)
赤くなった肌からは湯気が立っていた。
白髪の母親らしき人はぴったり張り付いた白衣を脱ぎながら
「毎月きよるがです」

衆人の登り降りする石段の端である。
遮るものは何もない。
ー私には出来ないな・・修行が足りませぬー

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途中一休みして登って来た石段をー

空海が中国から
「聖地にとどまり給え」
と念じ独鈷杵(護身・供養の法具)を投げた。
その独鈷杵がこの山の松の木に引っかかったのだそうだ。

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『三十三観音』
カラフルな布が巻き付けてあり暖かみを感じる。

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『波切不動明王』
船に関しては霊験あらたかで多大なご利益を施されているとかー


藤井山岩本寺ふじいさんいわもとじ

5時10分前到着。
先に納経。
納経所の方に
「珍しい仏様ですね。
なんて云う仏像ですか?」
きれいな栞ですねーと褒められて・・・
「東大寺灯籠:音聲菩薩 」
とっさに出ないのである。
「ええっ~と。京都じゃなくて奈良のぉ・ほらっ・・奈良にあるでしょ?お寺のぉ・・菩薩さまっ!(娘よゴメン!!)」
「はぁ~!?」

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時間厳守のお寺さんはすでに本堂の灯りは消されていた。
暗闇の中 フラッシュ頼りに撮影。

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この575枚の内陣格天井絵は仏画や花に混じってモンローなど面白い絵があるーと聞いていたがなにさま真っ暗で分からなかった。

今回はここで打ち止めと山門を出ると

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 暮れなずむ 寺の石段座り込み

         なみだ声にて「会いたい」と云う
 

どう見ても学生でしょ?学校は?(今日は水曜日)
時間が時間なので巡礼バスも無く 駐車場には私達の車だけ・・
連れは・・?この子ひとり・・?
登校拒否とかヒッキーがお遍路さんにでるって聞いたけど・・
杖・笠・輪袈裟、白衣こそ着てないが装備を見る限り歩き遍路。
首から大きなキティーちゃんの袋をぶら下げている。
今夜はここの宿坊に泊まるのだろうか・・
「会いたいよぉ」「帰りたいよぉ」
携帯でしきりに訴えていた。

晩秋の土佐路を走り抜けた二日間。

 走行距離 625km 
 総費用 ¥38,518-

 様々な 人間模様かいま見て

         楽しみ巡る 我のしあわせ
 

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今回ゲットした銀札(25回以上)金札(50回以上)

結願までに錦札(100回以上)に巡り会える事を祈りつつ・・・

今後はリアルタイムでUPします。


第38番札所~第39番札所

  1. 2007/04/11(水) 21:39:33|
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蹉蛇山金剛福寺さださんこんごうふくじ

桜の時期 是非お参りしたかったので冬がえりして風も強かったが思いついたが吉日で出掛けた。

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 菜の花の 乱れ咲きおり 沈下橋

    水面静かに 屋形船ゆく
 
          
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境内は新しくなっていたが私は36歌仙の一人『和泉式部』の逆修塔を捜した。
それは多宝塔の後ろにひっそりと建っていた。

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―あらざらんこの世のほかの思い出に
       いまひとたびの逢うこともがな―  和泉式部    

―小倉山峰のもみじ葉心あらば
       いまひとたびのみゆきまたなむ―  藤原忠平

百人一首でよくお手つきした和歌だ。

「なんて書いてあるんですか?」
「ご本人が来たのですか?」
「髪の毛だけですか?」
「なんで足摺に・・?」
矢継ぎ早な私の問いに
「読めません。
なにさま昔の事でして・・
詳しいことはわかりません。
髪の毛が納めてある・・としか」
『金剛福寺略縁起』なる一文を呉れた~が和泉式部の事は何も記されて無かった。


 荒き海 補陀洛渡海の 聖地にて

             いにしえ人と霄壤(しょうじょう)の差



赤亀山延光寺しゃっきざんえんこうじ

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 霞かと 思えば黄砂の 桜道

             歩く遍路の姿おぼろに 


ここのお寺の梵鐘は赤い亀が竜宮城から背中に乗せて持って帰ったとか・・・
山号はそれに因んで『赤亀山』
『目洗い井戸』目の病に霊験あらたかと云うのでしっかり霊水を掛けた。
―白内障が進みませんように―

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菜の花が咲き桜が咲き鶯の鳴く春爛漫の土佐路を駆け抜けた一日であった。
日帰りで走行距離 320km。
『修行の道場』を打ち終えた。

これから伊予の国『菩提の道場』である。

第40番札所~第41番札所

  1. 2007/04/15(日) 14:58:31|
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平城山観自在寺へいじょうざんかんじざいじ

愛媛に入り初めての寺。
合併で愛南町と名称が替わったが深浦漁港には鰹漁船が沢山繋がれていた。

『別格本山観自在寺』なかなか貫禄のあるお寺。
40番にして私達は正式なお参りの作法を教わった。
それも孫のような少年に・・・
その少年はどう見ても中学生?
坊主頭に般若心経の手拭いをバンダナ風に巻いて白衣に本式の長い数珠を持ち その数珠をシャッ!シャッ!と音を立てて まさぐりながら声変わりしていない綺麗な声で滑舌も見事な読経であった。

 花冷えに 少年の声澄みており

          小袖まといし 春の山々
 

『正式なお参り作法』
本堂では般若心経の後 その御本尊の真言を三回。
ここなら
―おんころころせんたりまとうぎそわか―
大師堂では般若心経の後
―南無大師遍照金剛―
三回唱える。

私達は本堂でも―南無大師遍照金剛―と唱えていた。
それ以後それぞれ御本尊が違うので真言をメモして携えるようにした。

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大師堂からちょこっと覗いておられるお大師さま。
この大師堂のまわりは八十八ヶ所のお寺名が刻まれており一周すると高野山奥の院となり御利益があるとか・・・

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八体十二支の守り本尊。
子年の守り本尊は千手観音なのだがこの観音様は眉目秀麗でちょっと怖げな印象を受けた。


稲荷山龍光寺いなりざんりゅうこうじ

山門に稲荷の赤い鳥居が重なっている。
お稲荷さんと十一面観世音菩薩さまが同居してらっしゃる。

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山門入ると『七福神』
南予に七福神霊場があるとは知らなかった。

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地元と云うだけでも心安らぐのに早速御利益が・・・
“錦札”を頂いた。
阿波・土佐何処でもお目にかかれず多分結願(けちがん)しても無理だろうと思っていた“錦札”
やっぱり伊予路は「菩提の道場」なんや―ひとり納得。
―おんまかきやろにきやそわか―真言を唱えた。

 遍路道 山奥深く 分け入れば

           鶯鳴きて 桜舞い散る
 

近道が有るのだろう“へんろ道”とちぃさな木札の指すけもの道を歩き遍路の二人連れがお寺の横の山道を登って行った。


第42番札所~第43番札所

  1. 2007/04/22(日) 00:36:17|
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一っか山佛木寺いっかざんぶつもくじ

(か⇔王へんに果と云う字が無い。誰か教えて・・・)

“瓜封じ”で南予では有名なお寺である。

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真新しい七福神の像が並んでいる。
か―と思うと茅葺き屋根の鐘楼が目をひく。

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新旧とりまぜて、しっとり落ち着いた境内である。

 門前で 草餅もとめし若者の

            背の寝袋に ひとひらの花
 

おっちゃんがバイクで草餅を売っていた。
手作りで生の蓬が入った美味しい草餅だった。
このおっちゃんに
「近くに古いお庄やさんのお屋敷がある」
との情報をキャッチ。

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車を田舎道に置きお屋敷に向かう。
なんだか“金田一耕助”が走ってそうな・・・と思っていたが―

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長屋門を潜ったら もっと古かった。
蔵の中にはほこりにまみれた古民具の数々。
「こ~りゃ 古いわ・・・」
等と覗いていたら 普通に女の人が出てきて
「囲炉裏の端でお茶でも・・・」
「どうぞ お上がり下さい」

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花冷えの日。
あったかい囲炉裏の側で熱いお茶と羊羹のお接待。
倉敷から来たご夫婦と同席。
お遍路話に花が咲く。



源光山明石寺げんこうざんめいせきじ

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『明石寺』“あげし”だと思っていたら“めいせき”だった。
もう一つ 城川の“龍澤寺”と勘違いしていて明石寺は初めてだ。
このお寺も鐘は撞かしてもらえなかった。
それと今まで廻って来たなかで唯一 手拭きタオルが無かった。
住職さんが
「うちには檀家がありません」
そのせいだろうか―

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お寺には珍しく渋く落ち着いた赤い瓦。

 介護者に 抱かれ上がり本堂に

           座すれば老婆 号泣やまむ
 

感極まったのであろう。
奇声としか云いようのない大声を上げて泣くのだ。
まだまだ修行の足りない私はその泣き声に動揺し後から来た団体さんの木魚に惑わされ・・・
読経の声はふらふら よろめき、つっかえ、こぶしが入り・・(主人に睨まれる)
まぁ 御本尊は私の守り本尊「千手観音さま」だからあの手この手で転けないよう突っ張っていらしゃったとは思うが・・
徳島の仏様は随分転かしたが、今年になっては初めてずっこかしたんじゃないかな!!
(無・空)の境地にはなかなかなれませぬ。

ちょうど4月8日で花祭り。
甘茶のお接待が有った。
思いのほか甘かった。
お釈迦様に甘茶を掛けたら私のお経を聞いてらしたのかこけた。
木彫りの15cm程のお釈迦様だ。
きょろきょろと見回して急いでつまんで台座にのっけた。

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今回の御利益。
錦札はじめ金札・銀札。

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